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第2回:RAW現像の基礎知識|なぜ「この順番」で補正するのか? - DxO PhotLab -


この一枚も、光学補正→ノイズ除去→明るさ→色の順で仕上げています
この一枚も、光学補正→ノイズ除去→明るさ→色の順で仕上げています

こんにちは、DxO PhotoLab 日本アンバサダーの藤原嘉騎です。


もともと自腹で使い続けていたソフトが高じて、今はDxOのアンバサダーをやらせてもらっています。なので少し贔屓目な部分はあるかもしれませんが、そこは差し引いて読んでください。


前回は「なぜDxO PhotoLabを選ぶのか」という入り口の話をしました。今回はもう一歩踏み込んで、RAW現像そのものの考え方に触れていきます。テーマは「補正の順番」です。


現像ソフトを触り始めると、多くの人が「明るさから直そう」「まず色から」と、気の向くままにスライダーを動かしてしまいます。実はこれ、遠回りです。DxO PhotoLab 9には理にかなった補正順序があり、それに沿って作業するだけで迷いが激減します。



RAW現像とは「写真の問題を解決する作業」である

そもそもRAWデータは、まだ「写真」になる前の生の情報です。センサーが受け取った光の記録そのものであり、レンズの歪みも、高ISOのノイズも、露出のズレも、色の偏りも、すべて未解決のまま詰め込まれています。


つまりRAW現像とは、センスや好みを表現する作業である以前に、**「写真に含まれる問題を、正しい順番で一つずつ解決していく作業」**なのです。この前提を持っているかどうかで、現像のスピードも仕上がりの質も大きく変わってきます。


なぜ「光学補正 → ノイズ除去 → 明るさ → 色」の順なのか?

DxO PhotoLab 9が自動で適用する順序には、それぞれ明確な理由があります。一つずつ見ていきましょう。


① 光学補正が最初な理由:土台の形を直さないと、後工程が狂う


歪曲収差(レンズの歪み)や周辺減光は、写真の「形」と「明るさの分布」そのものに関わる問題です。もしこれを後回しにして先に部分補正(AIマスクやU Point)で人物や空を選択してしまうと、あとから歪みを直したときに選択範囲と被写体がズレてしまいます。


土台が歪んだままでは、その上に何を積んでも歪みます。だからこそ光学補正が最初に来るのです。


② ノイズ除去が2番目な理由:ノイズは後工程で増幅される


ノイズ除去を後回しにすると、明るさ調整(特にシャドウを持ち上げる操作)でノイズがさらに強調されてしまいます。暗部を持ち上げるほど、そこに隠れていたノイズが目に見える形で浮き上がってくるからです。


DeepPRIME XD3のようなAIノイズ除去は、明るさ調整前の「素の状態」に対して処理をかけた方が精度が上がります。先にノイズを消しておけば、後の明るさ調整も安心して大胆にかけられます。

③ 明るさが3番目な理由:色の判断は明るさに左右される


人間の目は、同じ色でも明るさが変わると違う色に見えてしまう性質があります(明度によって彩度や色相の見え方が変化する現象です)。つまり、明るさが決まっていない状態で色を調整すると、後で明るさを変えた瞬間に色のバランスが崩れて見えてしまいます。


先に適正露出を作ってから色に着手することで、「せっかく整えた色味が、明るさを変えたら台無しになった」という失敗を防げます。


④ 色が最後な理由:完成した状態を見て初めて判断できる


色や雰囲気の調整は、写真の「仕上げ」の工程です。光学的な問題もノイズも明るさも解決済みの、正しい土台の上でようやく「この写真をどんな空気感にしたいか」を判断できるようになります。ここが一番最後に来るのは自然なことです。


順番を間違えるとどうなるのか?

たとえば「まず色から気持ちよく整えて、最後にノイズ除去をする」という順番で作業すると、こんな失敗が起こりがちです。


- ノイズ除去によって微妙な色ノイズも消えるため、先に整えた色味が変わってしまう

- 明るさ調整でノイズが増幅されるため、せっかく消したはずのノイズがまた目立つ

- 光学補正を後回しにすると、部分補正でつけたマスクの位置がズレる


つまり、あとの工程が前の工程をやり直させる「手戻り」が発生してしまうのです。順番を守るだけで、この手戻りがまるごと無くなります。


DxO PhotoLab 9ならこの順番が「自動」になっている

ここが実務的に一番ありがたいポイントです。DxO PhotoLab 9は、写真を読み込んだ時点で光学補正が自動適用され、パレットの並び順自体も「光学 → ディテール(ノイズ)→ ライト → カラー」という理にかなった構成になっています。つまり、上から順にパレットを触っていくだけで、自然とこの黄金の順序で作業できる設計になっているのです。


もし読み込んでも光学補正が自動適用されない場合は、デフォルトプリセットの設定を確認してみてください。


設定手順

- Windows:メニューの「編集」>「環境設定」>「全般」

- Mac:メニューの「DxO PhotoLab」>「プレファレンス」>「全般」


確認項目

「RAW画像に適用するデフォルトプリセット」が「1 - DxOスタンダード」(または「DxO光学補正のみ」)になっているか確認してください。ここが「補正なし」や別のカスタムプリセットになっていると、読み込んでも自動で光学補正が働きません。


「次に何を触ればいいか分からない」という現像迷子を防ぐ、地味だけれど非常に重要な設計思想です。

特別なクーポンのお知らせ

前回もお伝えした、DxOの全ソフトウェア(PhotoLab / PureRAW / FilmPack / ViewPoint / Nik Collection)が25%OFFになるクーポンコードです。まだご利用でない方はぜひ。


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※DxO公式ショップでの購入時にご利用いただけます。

## 次回予告


第3回は「迷子にならない画面の見方と、スマートな写真管理術」です。カタログ不要のフォトライブラリの使い方、イメージスタック、進化したフィルター機能について解説します。現像の「腕」を磨く前に、まずは快適な作業環境を整えましょう。お楽しみに。

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